ナタデウオッシュが口臭を消すワケは、
原料に使われている「なた豆」のお陰なんです。
なた豆の持つ力を知ると、口臭予防だけに利用するのは、勿体なくなりますよ!
ナタデウォッシュの話からは逸れるようですが、
なた豆の力を知れば、ナタデウォッシュの価値もわかるので、
まず、なた豆のアレコレを、私が調べた範囲で、書いて行きます。
なた豆は、昔から「膿取り豆」と呼ばれ、
現代では民間療法として使われいますが、昔は医療で活用されていたのです。
古い文献には、なた豆のことが書かれている本がいくつもあり、
漢方を学ぶ人の間では超有名な「本草網目」の中にも、
なた豆が「腎」や「脾」の機能を高めることが書かれているそうです。
なた豆が効くという「腎」や「脾」の概念を大まかに説明すると、
「腎」は腎臓のみを指しているのではなく、生命力の源の意味を持ちます。
「脾」も脾臓のみを指すのではなく、気と血を生む消化吸収全体の働きを意味します。
私はペーパー鍼灸師なので(臨床経験がほとんどありませんが)、
「本草網目」といえば凄いことだけは知っていますし、
漢方薬の方は、畑違いなので、なた豆のことも知らなかったんですが、
東洋医学の概念は、素人さんよりわかっています。
なた豆が「腎」や「脾」の機能を高めるということは、
どちらも根源的な意味を持っているので、
すごい力があると言っているようなものなのです。
近年は、科学的にも、いろんなことがわかってきて、
カナバニンという成分が、有効成分の一つにあり、
これは、なた豆からはじめて抽出されたアミノ酸なんだそうですが、
優れた排膿作用と、抗炎症作用、また血液や体液の浄化作用や、血行促進作用が、
カナパニにあることが解明されています。
カナパニンは、歯周病や、蓄膿症、痔ろうなどに効果的です。
それらは絶えず膿を分泌している病気なので、
膿の生産を抑えて、排除もしてくれるカナパニンが、効果を発揮するのです。
中でも、歯周病に効果があるということは、
口臭の原因として歯周病は一番に上げられる位ですから、
なた豆の効能は、見逃せませんね!
ここから先は、口臭には関係のない話です。
なた豆の力を、知りたい方のみ、お読みください。
特に、糖尿病とか、腎臓病を考えている方には役に立つ情報です。
なた豆の有効成分には、コンカナバリンAというものもあります。
これはマウスの実験で、ガン細胞の増殖を抑える、抗腫瘍作用が報告されていて、
ガンの病巣ができる前に、壊していることがわかったそうです。
さらに、なた豆には、腎機能を活性化する働きがあります。
ウレアーゼが、多く含まれているからです!!
ウレアーゼとは、尿素を分解する働きのある酵素です。
これがしっかり働いていることが、腎臓を正常な状態にすると言えるので、
なた豆からウレアーゼを摂取することが、腎機能を改善すると考えられるのです。
もっぱら膿取り効果で知られているなた豆ですが、
そもそも、膿というのは、白血球などの死骸であり老廃物のひとつです。
その老廃物をろ過するのが腎臓ですから、
老廃物を取ってくれるなた豆は、腎臓を助けます。
そう考えれば、腎臓の機能を改善するのも、当然かもしれませんね。
実は、私は自身、腎臓病を心配しています。
だから、なた豆には、口臭予防もさることながら、大いに関心をもちました。
ごく初期の糖尿病と診断されてしまったからです。
初期とは言え、糖尿病になると、合併症が恐くなります。
三大合併症の1つに、糖尿病性腎症があるので、今から危惧しているのです。
余談になりますが、糖尿病性腎症になるメカニズムを調べました。
高血糖が悪さをして、腎臓の中にある糸球体の細小血管を硬化、狭くして、
十分に老廃物をろ過できない状態にしてしまうのです。
血糖をコントロールしていれば、恐ることもないそうですが、
もし腎症が進んでしまうと、その過程でタンパク尿が出たり、体にむくみが出たり、
高血圧を引き起こしたり、ついには尿が出にくくなり、
老廃物が体にたまって尿毒症になります。
そうなると、透析療法をしないと生きて行けません。
私は透析患者さんと、職業柄、何人も関わっているし、
糖尿病になってしまったこともあり、
つくづくと日頃から腎臓を大事にしたいと思うのです。
私の場合、糖尿病でも、まだ血糖値のコントロールまで行っていません。
ふだんの食事と、運動を、心がけることを指導されているだけですが、
血糖が正常値より多いのは確かで、腎臓に良くないことも確かなので、
なた豆のことを知ってから、なた豆茶も飲むようになったんですよ。
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